東京ルミナスピラー

PBSを開いて、是松をスキャンした夕蘭。


その横で、蘭子が不思議そうに首を傾げて是松を見ていた。


「なに……この感覚」


小さく呟いたから、誰にもその声は聞こえなかった。


「あいつが教祖なら、つまり残ってるのは雑魚ばかりってことだ。当初の目的とは変わっちゃったけど、とりあえず葵が生きてるなら救出に行かないとね。多少暴れたってあいつが出てくることはないわけだしさ」


散々待って、ようやく巡って来たチャンスだ。


これをみすみす逃しては、次のチャンスがいつやってくるのかもわからない。


壊滅させることが目的ではないにしても、葵が死んでいないなら奪還しなければと、吹雪は立ち上がった。


「じゃあ、二人には派手に暴れてもらおうかね。私は葵が侵入したあの窓から入るから、時間稼ぎをしといてよ。わかってるね? 壊滅させちゃったら意味がないから、遊ぶ程度に暴れるんだよ?」


「吹雪、蘭子には難しい! 遊ぶ程度に暴れるってどうやればいいんだ?」


蘭子のその質問も至極当然だったが、こればかりは感覚の問題だと吹雪も言葉に詰まった。


「い、いいんだよ。自分が死なないように、適当に戦えば! んじゃ、葵捜索作戦と行きますか」