東京ルミナスピラー

「あ、あの……とても嬉しいんですけど、私も今、結構大きなグループのリーダーみたいなことをやってて……初めて出来たんです。私を慕ってくれるグループが」


その拓真の申し出を断るのは、是松にとっては胸が張り裂けるような思いだったに違いない。


それでも、拓真なら絶対に気を悪くしないという確信があったから、それを伝えることが出来た。


「あー、マジかぁ。なんだよもっと早く誘えば良かったな。あ、でも俺達と一緒にいたら、強くはなれないか。難しいとこだな」


案の定、気を悪くするどころか、悔しがってくれた拓真に、是松にまた笑みがこぼれた。


「拓真さん。私、変わったと思いませんか?」


「あ? まあ、確かに変わったよな。綺麗になったし、前はいつも泣いてし腹減らしてたよな。なんか懐かしいぜ。顔をくしゃくしゃにして涙を流してたのが」


サンドイッチを食べながら、拓真もまた笑顔を是松に向ける。


殺し合い、人より強くなければ価値がないこの街で、こうして笑い合える人がいるというのはとても幸せなことだろう。


「以前の私は……ゴリラみたいな顔で、ゴリ松なんてあだ名で呼ばれてたりもしましたから。それでも拓真さんだけは私に優しくしてくれて……」