~上野駅前の喫茶店~
「よ。どれくらいぶりだ? 一週間とちょっとってところか。あれ? お前、ちょっと顔変わった?」
誰もいない、音楽もない薄暗い空間。
それでも、陽の光で十分明るかったし、先に来ていた女性が注文したであろう紅茶の香りがほのかに漂って、陰鬱な雰囲気を僅かに明るいものへと変えていた。
「お、お久しぶりです拓真さん。北軍のキングが破壊される前でしたから、それくらいでしょうか」
「そうか。あ、お前何か食べた? 俺、腹減ってるから食べるけど、お前も何か食べる?」
コーヒーとサンドイッチを注文して、女性に尋ねた拓真。
だが女性は少し照れたように俯き、首を横に振った。
「で、最近調子はどうなんだよ? 顔色も良さそうだし、食うには困ってなさそうだな。安心したぜ」
テーブルの上に現れたコーヒーを口に含み、ニッと女性に笑顔を向けた拓真。
女性はその顔を見て、頬を赤く染めて嬉しそうに笑った。
「拓真さんが私なんかを気にしてくれて……だから、どんな地獄の中にいても耐えることが出来ました。どんなに苦しくても、恥辱に塗れても、生きてここにいるんです」
顔を上げてにこやかな笑顔を見せたその女性。
それは、北軍浄化会の教祖、是松美智だった。
「よ。どれくらいぶりだ? 一週間とちょっとってところか。あれ? お前、ちょっと顔変わった?」
誰もいない、音楽もない薄暗い空間。
それでも、陽の光で十分明るかったし、先に来ていた女性が注文したであろう紅茶の香りがほのかに漂って、陰鬱な雰囲気を僅かに明るいものへと変えていた。
「お、お久しぶりです拓真さん。北軍のキングが破壊される前でしたから、それくらいでしょうか」
「そうか。あ、お前何か食べた? 俺、腹減ってるから食べるけど、お前も何か食べる?」
コーヒーとサンドイッチを注文して、女性に尋ねた拓真。
だが女性は少し照れたように俯き、首を横に振った。
「で、最近調子はどうなんだよ? 顔色も良さそうだし、食うには困ってなさそうだな。安心したぜ」
テーブルの上に現れたコーヒーを口に含み、ニッと女性に笑顔を向けた拓真。
女性はその顔を見て、頬を赤く染めて嬉しそうに笑った。
「拓真さんが私なんかを気にしてくれて……だから、どんな地獄の中にいても耐えることが出来ました。どんなに苦しくても、恥辱に塗れても、生きてここにいるんです」
顔を上げてにこやかな笑顔を見せたその女性。
それは、北軍浄化会の教祖、是松美智だった。



