東京ルミナスピラー

それにしても歯痒いな。


捕縛の鎖さえなければ、ここにいる三人で北軍浄化会くらい壊滅出来そうなのに。


これに繋がれているということは、並の人間と同じということで、脱出さえままならない。


「お前の仲間は何をしている? 名鳥のところの連中がいるだろう? 助けに来ないのか?」


「この寺の隣にいるんですけどね。俺が帰って来ないから、逆に警戒してるんじゃないですかね。吹雪さんはああ見えて警戒心が強いと思いますから」


そう信じたいけど、杉村は呆れたようにため息をついた。


「あの人は何も考えてないだろ。俺と夢子がイチャイチャする為にベッドを使おうとして、何度あの人のだらしない身体を見たかわかんねぇよ。警戒心もクソもねえ。今頃ピヨが戻って来ねぇって焦ってんじゃねぇのか?」


言われてみれば、俺も吹雪さんがパンイチで気持ちよさそうに寝てるのを見たことがあるな。


そう言われると、なんだか心配になって来たぞ。


「この鎖さえなければ、こんなやつら秒で壊滅させるものを。忌々しい」


グッと鎖を引き、それでもビクともしないのを見て、親父さんは首を横に振った。


「壊滅させてもまた復活します。北軍浄化会の心を折る必要があるんです。ここにいても救いなんてないって思い知らせる必要が。じゃなきゃ、いつまで経っても何も変わりません」