東京ルミナスピラー

狭い監禁室に戻ると、杉村が半笑いで俺を出迎えてくれた。


「その様子だと、ぬっぽりお楽しみ……ってことにはならなかったみたいだな。残念だったなピヨ」


他人事だと思って楽しそうに。


俺も杉村も、捕らえられてるってことを忘れてるんじゃないのか?


「教祖の正体がわかりましたよ。俺達が初めて聖戦に参加した時、是松っていたでしょ? 俺達の学校の先生だった女の人」


どうせ覚えてないだろうなと思って、最初から説明するつもりでそう言うと、杉村は一瞬で理解したようで。


「ああ、いたな。あの超絶ナイスバディだけど、顔がゴリラっぽい人な。確か、ピヨをdisってたレディだ」


「……なんで覚えてるんですか」


「俺はどんな女性でも、一度会ったら絶対に忘れねぇ。正直な話、俺はどんな女性でも愛せる」


なんか力説してるけど、それってつまり節操がないってことだよな?


でも、その記憶力だけは凄いと認めるよ。


「んで? それはいいとして、その是松ちゃんがどうしたんだよ。それがわかってもなんも解決はしねぇだろ?」


「ああ、いや……なんと言うかその……どうやら先生は、津堂に会って、今の顔になったみたいなんですよね」