東京ルミナスピラー

荒ぶったかと思えば、また優しく艶のある表情で俺を見下ろす是松。


多重人格者なのかと思うくらいに急変する態度に、俺の思考が追い付かない。


「さて、ここで北条くんに選ばせてあげるわ。私に忠誠を誓って私の物になるか、断って地獄の苦しみを味わ……」


「俺は是松先生の物にはなりません」


強く、ハッキリとそう言うと、是松はまた不機嫌そうな表情に変わって。


「まだ話してる途中だろうが! 話は最後まで聞けよボケ!」


そう言ってまた、腹部を踏み付けたのだ。


「げふっ! はぁ……はぁ……せ、先生、一つだけ訊いてもいいですか」


「なんだよ。言ってみろよ」


「先生は……どこでその顔にしてもらったんですか? スキルかなとも思ったけど、俺は一人、平気で人体を弄るやつを知っている。もしかして……津堂と接触したんじゃないですか」


俺がそう尋ねると、是松は明らかに動揺を見せた。


目を見開き、俺を踏み付ける足が微かに震えて。


そして、再び布を被ると、手を叩いてドアの外にいた信徒達を呼び寄せたのだ。


「この少年を監禁室に戻しなさい。もう話すことはありません」


是松がそう言うと、信徒達は俺を無理矢理に起こし、歩くように促されて部屋から出されてしまった。