東京ルミナスピラー

同じ軍の人間同士の戦いというのは、確かに得があるわけじゃない。


他軍の人間と戦えば、レベルも上がるし金もソウルも稼げる。


だけど、同じ軍の人間だとそれらは全て得られない。


それがわかっているから、北軍にしても南軍にしても、ここぞというタイミングでしか攻撃を仕掛けなかった。


何日も継続して戦い続ければ、軍がやせ細ってしまうのは目に見えているから。


でも、あの二人のことだ。


意地でも退かないと、チキンレースのような状態になってるんだろうな。


「そうですか。ところで杉村さんはいつからここに? 北軍浄化会は舞桜が何度か壊滅させてるって言ってたから、最近捕まったのはわかりますけど」


「俺は二日前だ。この横になってるおっさんも、大体同じ時期だったぜ」


捕縛の鎖に繋がれていたらPBSも開けないから、スキャンが出来ない。


何者かはわからないけど、同じように囚われているこの男に妙な親近感を覚えた。


「ところで、北軍浄化会の教祖は何者なんですか? なんか、どこかで見たような感じがするんですけど」


「夢の中でそう思ったなら、そりゃあ夢だぜ? そんなに知りたかったら直接聞けよ。教祖様は捕虜のことを知る為に、一度だけ一緒に食事をするからな。夢か現実かはわからない幸せな時間だったぜあれはよ」