東京ルミナスピラー

「聞きなさい、我が信徒達よ。荒れに荒れ、乱れに乱れていた北軍は、皆の力によって平穏を取り戻しつつあります。この元凶である名鳥順一とその一派には、我らの手で救いを与えるのです。恐れることはありません。死は救い。敵にも等しく救いを与え、自らも救われるのです。そして、北軍が平穏を取り戻した暁には、未だ醜い内戦を続ける西軍に参りましょう。救いは我々と共にあると、皆に教えるのです」


やはりあの女が教祖なのか、わけのわからないことを言い出したのだ。


16歳の俺が聞いてもおかしいと思うんだ。


まともな大人なら、絶対におかしいと思うはずなのに、ここにいる性行為に夢中の大人達は狂喜乱舞。


新興宗教の信徒だから反対する人なんていないのだろうけど、明らかにこれは異常だ。


中には白い布が捲れ、顔が見えている人もいるけど。


その中に……吹雪さん達の元から去ったという、夢子さんの姿が見えた。


名も知らぬ男に抱かれ、恍惚の表情を浮かべるその姿は……とてもじゃないけど見ていられなかった。


ドアから離れ、三階の教祖の部屋へと移動した俺は、ベッドに腰を下ろして集会所の光景を思い出していた。


あの人達は、やはり操られているんじゃないかと。