東京ルミナスピラー

「な、なんだこれ……」


奇妙な音楽、そして妙な匂い。


ドアの隙間から漏れるそれらを感じながら、室内で行われている奇行に俺は目を疑った。


集会所の真ん中に設置された磔台に、男が一人、猿ぐつわをされた状態で磔られていて……その皮膚を信徒達が薄く剥ぎ取っていたのだ。


それだけではない。


その磔台の周囲では、信徒達が入り乱れて性行為に興じている。


あまりにも奇妙なこの光景……妙な匂いと相まって、気持ち悪ささえ感じる。


そして、その中で一際異彩を放つのが、豪華な椅子に座るあの女性だった。


信徒達の性行為、捕虜の肉削ぎ。


それらを見て楽しんでさえいる様子。


もしかして、あいつが教祖なのか?


「舞桜が破廉恥って言うはずだよ。でも……なんだこれ。あの女から変な霧みたいなのが出てる?」


シールドが曇り始めたのか、それとも目の錯覚かはわからないけど、なんだかそんな風に見えるし俺もおかしな気分になって来た。


こんな破廉恥な光景を見せられたら、そんな気分にもなるか。


ダメだ……ここにいたらおかしくなる。


少し離れないと。


そう思ってドアから離れた時だった。