「じゃ、皆集まったってことで。やつらのアジトの場所を発表しまーす。それは……はい、そこにある『竜刻寺』でーす」
明るい声で、近くの寺の門を指さした吹雪さん。
この辺りの地理に詳しくない俺は、吹雪さんが指さした場所にある寺の名前が何かはわからないけど、もしもこの寺が竜刻寺だと言うのなら、あまりにも近い。
「近っ! なんでこんな近いのに気付かなかったわけ!? そりゃあ……吹雪さん達を邪魔だと思うはずだわ」
夕蘭の指摘も最もだ。
距離にして100メートル程だろうか?
こんな目と鼻の先にアジトがあるなんて、誰も予想していなかっただろう。
「そ、それでどうするんですか? 今から堂々と乗り込んで壊滅させるんですか?」
「葵、壊滅させても無駄だって言ったでしょ? 力じゃなく、心を折る戦いだって言ったじゃないのさ。さっき、10人相手に手も足も出なかったのをもう忘れたわけ?」
そう言われてしまうと反論出来ない。
今までは、目の前に立ちはだかる敵を斬り捨てているだけで色んなことが解決したのに、こんなに力押しが無駄だと感じるのは初めてだ。
目的が違えば、強さが役に立たないことがあるんだなと痛感させられた。
明るい声で、近くの寺の門を指さした吹雪さん。
この辺りの地理に詳しくない俺は、吹雪さんが指さした場所にある寺の名前が何かはわからないけど、もしもこの寺が竜刻寺だと言うのなら、あまりにも近い。
「近っ! なんでこんな近いのに気付かなかったわけ!? そりゃあ……吹雪さん達を邪魔だと思うはずだわ」
夕蘭の指摘も最もだ。
距離にして100メートル程だろうか?
こんな目と鼻の先にアジトがあるなんて、誰も予想していなかっただろう。
「そ、それでどうするんですか? 今から堂々と乗り込んで壊滅させるんですか?」
「葵、壊滅させても無駄だって言ったでしょ? 力じゃなく、心を折る戦いだって言ったじゃないのさ。さっき、10人相手に手も足も出なかったのをもう忘れたわけ?」
そう言われてしまうと反論出来ない。
今までは、目の前に立ちはだかる敵を斬り捨てているだけで色んなことが解決したのに、こんなに力押しが無駄だと感じるのは初めてだ。
目的が違えば、強さが役に立たないことがあるんだなと痛感させられた。



