東京ルミナスピラー

その声の直後、廊下に出て来た吹雪さん。


50歳とは思えない、日本人離れした体型がライダースーツに包まれているが……なぜか膝の上から胸の横までの生地がレースと言うかメッシュと言うか。


シースルーになっていて無駄にセクシーだ。


高身長も相まって、まるでモデルのよう。


これは、千桜さんが欲情してしまうのもわかるけど、はっきり言ってやりすぎじゃないかな。


興奮も一周すると、やけに冷静になってしまう。


「ふふふ。興奮のあまり鼻血でも流してるかい? シールドを上げてごらんよ」


お尻を振り振り、誘惑的に俺に歩み寄り、ヘルメットのシールドを上げた吹雪さん。


でも、その時の俺の目は冷めていて、汚物を見るような目だっただろう。


それに気付いた吹雪さんはそっとシールドを閉じて、何事もなかったかのようにイスに腰を下ろした。


「吹雪。歳を考えたらどうだ?」


「うるさいね舞桜! 空気を読んで次に行こうとしたのに蒸し返すんじゃないよ!」


あ、とうとう自分の行動が恥ずかしくなったのか、舞桜にキレ始めたぞ。


吹雪さんも個性を出そうとせずに、普通のを買えば良かったのに。