それから一時間。
喧嘩を見ていろと言われたものの、一方的に舞桜が拓真をいたぶって、拓真は気絶したのかピクリとも反応しなくなった。
吹雪さんが帰って来たのは、拓真が死ぬんじゃないかと思っていた時だった。
「いやあ、お待たせお待たせ! お、見事に伸びてんね。あ、でも『はんにんはマオ』ってダイイングメッセージを書くくらいだからまだ余裕だね」
よく見ると吹雪さんが言ったように、拓真は指で「はんにんはマオ」と床に血文字を書いている!
全然気付かなかった……。
「ほんっとうに嫌い! 拓真なんて大っ嫌い!」
気絶してる相手にそこまで追い討ちをかけなくても。
そう思っていると、蘭子が目をキラキラさせて俺の前に走って来た。
「葵! 凄いぞ! 神がとても可愛くて、蘭子は楽しみ!」
興奮気味に話しているけど、神がとても可愛い?
どこにも神なんていないし、可愛い何かも見当たらないんだけどな。
「葵と夕蘭ちゃんは大体わかるんだけどさ、蘭子ちゃんは微妙なお年頃だから、ちょっとわからなかったんだ。だから一緒にきてもらったってわけ」
吹雪さんまで、何を言っているかさっぱりわからないけど、得意げに笑っているのは何か収穫があったのだろうか。
喧嘩を見ていろと言われたものの、一方的に舞桜が拓真をいたぶって、拓真は気絶したのかピクリとも反応しなくなった。
吹雪さんが帰って来たのは、拓真が死ぬんじゃないかと思っていた時だった。
「いやあ、お待たせお待たせ! お、見事に伸びてんね。あ、でも『はんにんはマオ』ってダイイングメッセージを書くくらいだからまだ余裕だね」
よく見ると吹雪さんが言ったように、拓真は指で「はんにんはマオ」と床に血文字を書いている!
全然気付かなかった……。
「ほんっとうに嫌い! 拓真なんて大っ嫌い!」
気絶してる相手にそこまで追い討ちをかけなくても。
そう思っていると、蘭子が目をキラキラさせて俺の前に走って来た。
「葵! 凄いぞ! 神がとても可愛くて、蘭子は楽しみ!」
興奮気味に話しているけど、神がとても可愛い?
どこにも神なんていないし、可愛い何かも見当たらないんだけどな。
「葵と夕蘭ちゃんは大体わかるんだけどさ、蘭子ちゃんは微妙なお年頃だから、ちょっとわからなかったんだ。だから一緒にきてもらったってわけ」
吹雪さんまで、何を言っているかさっぱりわからないけど、得意げに笑っているのは何か収穫があったのだろうか。



