東京ルミナスピラー

何とか、突然の災害から逃れた俺達は、道路に腰を下ろして崩れた善吉医院を見ていた。


「綺麗さっぱり吹っ飛ばされたな。蘭子ちゃんがいなかったら、流石に危なかったかもな」


「ほんと、よく気付けたよね。私でも何が起こったかわからなかったのにさ」


拓真はともかく、吹雪さんが気付けなかったというのは、やはりアジトにいるから安心していたのだろうか。


そこを狙って攻撃を仕掛けてくるなんて。


「蘭子は……一人で浅草橋駅にいたから。気を抜いたら殺される。だからどんな小さな音でも聞き逃さない」


理由が悲しいけど、そのおかげで俺達は命拾いしたってことだな。


戦いの中じゃなく、建物に押し潰されて死ぬなんてたまったもんじゃない。


「吹雪さん、もしかして今のやつらは……」


「……『北軍浄化会』のやつらだろうね。いつかはやって来ると思ってたけど、こんな風に挨拶もなしにいきなり発破するとはね」


ただの派閥ならと思っていたけど、俺自身が巻き込まれてしまったらそうも言ってられないかもしれないな。


北軍浄化会……か。


月影が心配していた通り、なんだかかなり危険な臭いがして来たぞ。