東京ルミナスピラー

千桜さんの情報収集力は尋常じゃないと思っていたけど、散々な言われようだな。


ま、敵軍の人にそこまで言われるんだから、能力は確かってことなんだろう。


「えっと、千桜さんですよ。あの全身オレンジの……」


俺がそう言うと、吹雪さんの顔がパアッと明るくなった。


「やっぱりマイダーリン! そうじゃないかって思ってたんだよね。まあ、顔はそれほどでもないけど、身体の相性はいいし、私の気持ちの良いところ攻めてくれるし、最高の人だよね」


そんなことを言い出すもんだから、慌てて蘭子の耳を塞ごうと思ったら、既に夕蘭が耳を塞いでくれていた。


「ちょっと、少年少女がいるのに老人のセックスの話なんてやめてくださいよ。マニアックすぎて気持ち悪くなるわ」


「拓真……あんた今、なんつった?」


本当にこの人達は話が進まないな。


いちいちこっちの言葉に感想を入れてくるから、その都度話が脇道に逸れてしまうんだ。


「あ、あの……それで、その『北軍浄化会』ってのはどんな感じなんですか? 結構ヤバいって聞いたんですけど、ただのグループなら、気にすることもないですよね?」


拓真の服を掴んで、ボッコボコに殴っている吹雪さんが、その手を止めて唸った。