東京ルミナスピラー

だけど、そう簡単にやられるほど、ぬるい特訓をしてきたわけじゃない!


回転する結城さんの顔を空中で蹴り、後方に跳ぶと同時に身体の軸をブレさせる。


結城さんの日本刀は俺の脚の下を通り、バランスを崩して大きく仰け反った。


これはチャンスだ。


俺は空中を蹴り、日本刀を頭上に掲げて結城さんに飛び掛かった。


が、空振りした日本刀を素早く鞘に戻して、既に溜めの姿勢に入っている。


状況を判断しろ!


冷静に頭を働かせろ!


俺の攻撃と結城さんの攻撃、どっちの方が早く相手に到達するか。


「雷神の刃・紫電一閃!」


考えるまでもない!


結城さんの抜刀術は今までに見たどの技よりも速い!


どう防御姿勢を取っても間に合わないこの状況で、俺はその刃の軌道上に右足で蹴りを放った。


抜かれた刃が雷を纏い、凄まじい速さで俺の足に迫る!


とんでもない衝撃が足の裏に加わり、俺が日本刀を振り下ろす間もなく後方に吹っ飛ばされた。


それを見て、結城さんが目を見開いて驚いたような表情を見せる。


次の瞬間。





パシッ!
パシッ!
パシッ!





という音と共に、球状に雨粒が弾けて一瞬雨のない空間が形成された。