東京ルミナスピラー

だからこそ、前の持ち主の記憶を俺に伝えている……ということが起こっても、決して不思議じゃないんだ。


トンファーだけじゃなく、この日本刀にも同じことは言えるのかもしれないけど。


「でも、どうして俺にそんな話を? 南軍には月影や結城さんがいるでしょ? 俺なんかよりずっとリーダーシップが取れるし、人をまとめる力もあると思いますけど」


「……感じたんだよ。今日、お前を見た時に、『ああ、こいつが今度はこの街を終わらせるんだ』ってな。18年前に初めて結城を見た時に感じたのと似てるんだよ」


「だから……俺にやれって言うんですか?」


伊良に言われるまでもなく、バベルの塔には行くつもりだ。


友里をこの手で殺したことで、ますます俺がやらなければならないという想いは強くなった。


もしも、俺以外の人がバベルの塔に登って、くだらない願いを叶えてしまったら、この街はどうなってしまうのだろうか。


そう考えると、何がなんでも最初に行かなければと思える。


「あの時の結城は、強さの次元が俺達とは違った。俺達みたいな雑兵がいくら頑張っても届かないんだよ。お前はきっと、バベルの塔に登る資格を持ってるってことだ」