その後、聖戦が終わるまで、俺は月影達のアジトのマンションでぼんやりと過ごした。
屋上で一人、バベルの塔を見上げて。
「……悪いな。隣良いか?」
考えているのか考えていないのかわからない状態の俺に声を掛けたのは……伊良。
珍しいなと辺りを見回してみたけれど、どうやら一人のようだ。
「どうぞ。何か用ですか? 友里はもう死んだんです。東軍からの脅威はなくなったんですよね?」
「東軍にはもっとヤバいやつだっている。人間の中にも、喜んで鬼の細胞を取り込んだやつもいるって話だ。とんでもない強さって話だぜ? あの化け物と比べても……おっと、すまねえ。お前の仲間だったな」
「いえ……大丈夫です」
姉さんが死に、灯が死に、そして友里も死んだ。
だけどこれで終わりなんかじゃないんだと、母さんが教えてくれたから。
「なぁ、北条。お前、それほどの力があるんだからよ、バベルの塔に行ったらどうだ? お前が一緒に乗り込む仲間を探している間に、俺が南軍のやつらを掻き集めてやるからよ」
「……そのつもりですが、その前に、もう一度東軍に行こうと思います。鬼王・黒井が全ての元凶なんです。許しておくわけにはいきませんから」
屋上で一人、バベルの塔を見上げて。
「……悪いな。隣良いか?」
考えているのか考えていないのかわからない状態の俺に声を掛けたのは……伊良。
珍しいなと辺りを見回してみたけれど、どうやら一人のようだ。
「どうぞ。何か用ですか? 友里はもう死んだんです。東軍からの脅威はなくなったんですよね?」
「東軍にはもっとヤバいやつだっている。人間の中にも、喜んで鬼の細胞を取り込んだやつもいるって話だ。とんでもない強さって話だぜ? あの化け物と比べても……おっと、すまねえ。お前の仲間だったな」
「いえ……大丈夫です」
姉さんが死に、灯が死に、そして友里も死んだ。
だけどこれで終わりなんかじゃないんだと、母さんが教えてくれたから。
「なぁ、北条。お前、それほどの力があるんだからよ、バベルの塔に行ったらどうだ? お前が一緒に乗り込む仲間を探している間に、俺が南軍のやつらを掻き集めてやるからよ」
「……そのつもりですが、その前に、もう一度東軍に行こうと思います。鬼王・黒井が全ての元凶なんです。許しておくわけにはいきませんから」



