東京ルミナスピラー

「今です葵くん! この重力波に乗って、あなたの最高の一撃を叩き込みなさい!」


一緒に飛んだ大塚さんが、三節棍を俺の足に当てて、足場を作ってくれる。


そして、勢いよく三節棍を振り上げると、俺はさらに加速して友里に接近した。


撒き散らされた液体が俺に当たって弾ける。


「一撃必殺!」


身体を回転させながら振り下ろした日本刀。


それが友里の身体を勢いよく真っ二つに斬り裂いて。


重力波と爆発がまだ収まらない中で、俺はゆっくりと立ち上がり、俺すらも押し潰そうとする重力波の中を歩いて円の外に出た。


ピクピクと痙攣するように脚を動かして、黒いモヤがその身体から出てくる。


「やった! 凄いよ葵くん! 結城さんでも倒せなかった化け物を倒しちゃうなんて!」


杏子が嬉しそうに駆け寄って、ぴょんぴょんと俺の横で跳ねるけれど、俺はそれどころじゃない。


「い、いや……伊良さんのグラビティブレイク……とんでもない技ですね。俺が攻撃されたわけじゃないのに……恐ろしい」


グラビティブレイクだけじゃなく、友里を跳ね上げたアースクラッシュも相当ヤバそうな技だ。


これを敵が使うかと考えたら恐ろしい話だ。


そんな中で、徐々に黒いモヤに変わって行く友里見ながら、俺は寂しさを感じていた。