東京ルミナスピラー

ピリッと左脇に痛みが走る。


このまま腹を突き刺される……と思った次の瞬間。


俺の身体はドンッと横に弾き飛ばされた。


突き刺さった脚も抜けて、地面をゴロゴロと転がる。


「なに!? 一体なにが起こったの!? 葵くん大丈夫?」


橘の足元に吹っ飛ばされて、心配そうに声を掛けられるけど、俺だってなにが起こったのかわからない。


「危なかった……今のがなければやられてたかもしれない」


脇腹に刺さった脚もほんの少しだけで大した傷ではない。


何が何だかわからないまま立ち上がった俺は……道の向こうに二人の人影を見た。


「ククク。主役は遅れて登場ってか? 朝からうるせぇ化け物を倒しに、俺がやって来たぜ!」


その男は自信満々にそう言ったが、俺の目はその隣にいる女性に向いていた。


「間一髪でしたね。お怪我はありませんでしたか?」


まるでハンマーでぶん殴られたかのような衝撃だったから、出来ればもっと優しくやってほしかったけど……文句は言えないな。


「なんとか助かったよ。ありがとう希澄」


現れたのは、希澄と王我だった。


王我が太刀打ち出来る相手とは思えないけど、希澄の超能力なら期待が持てそうだ。