東京ルミナスピラー

それだけ言うと、吹雪と拓真は北軍に戻って行った。


杉村は拓真と一瞬とはいえ剣を交えたけれど、ほとんど戦うこともなく敗北を認めざるを得ない状況に、俺達の士気は下がっていた。


「いきなり、とんでもない人達と出会っちゃったね。最初は調子良く戦えてたのになぁ……」


初めての聖戦で、戦い続ければどんどん強くなれると思っていた舞美さんにしてみれば、あの2人との出会いは不運としか言いようがない。


その中での幸運は、あの2人がまともに戦う気がなかったことだ。


「とんでもないなんてレベルじゃないぜ。全く動きが見えなかった。いいか? 気付いたら俺の武器を押さえられてて、喉元に剣が当たってたんだ。あんなのに勝てるかよ」


まだ聖戦の最中だというのに、舞美さんも杉村も意気消沈していて、道の真ん中に座り込んでいる。


俺と灯は、まだこの街に来たばかりで、他の人の方が強いという思いがあるからダメージは少ないけど、2人は違うんだろうな。


「で、でも! 舞美さんが言った通り、最初は調子が良かったじゃないですか! 落ち込むのはまだ早いですよ!」


「灯の言う通りですよ。俺達も戦い続ければ、あの2人みたいに強くなれるってことですよね? あれは、手が届かない強さじゃないってことでしょ?」