東京ルミナスピラー

俺がそう言うと、友里が笑ったような気がした。


そして、理性を失ったように再び化け物が身体を揺すって暴れ出す。


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」


甲高い、超音波のような声が街を震わせる。


ビルからは外壁の一部がボロボロと落ち、人の鼓膜は破られそうになる。


友里がその場で高速回転し、岩石の尻尾を振り回すのを合図に、戦闘は再開された。


まずは一本!


尻尾を回避する為に飛び上がったと同時に、日本刀を頭上にかざして溜めを始める。


レベルが上がって、チャージ時間はかなり早くなった。


体感で0.3秒ほどでパワーが溜まり、着地と同時に友里の蜘蛛のような脚に向けて振り下ろした。


真っ直ぐに、地面に向かって描かれた一直線の軌跡。


まるで豆腐のように手応えもなく、あれほど硬い友里の脚は一本、切断されて道に転がった。


「ほ、本当に一撃で……話には聞いていたけど……これほどあっさりと」


「チッ! なんだよあのチートスキルは。当たれば一撃ってわけかよ。とんでもねぇな」


結城さんに言われるまでは、俺もこのスキルの有用性に気付かなかった。


月影や伊良が驚くほどの可能性を、この一撃必殺スキルは秘めているということか。