東京ルミナスピラー

この化け物を倒さなければならない。


だけどそれ以上に、あの鬼が死ぬ前に言った名前が気になる。


ナイトとルークの細胞を取り込んだと言っていた。


そして、ユーリと。


「まさか……だよな。こいつが友里のはずが……」


俺がそう呟いた次の瞬間、大きな口の上に苦しそうな顔が現れて……それが、俺に懐いていた友里の顔だというのはすぐにわかった。


「オオオオオオオ……タスケテ……アオイ……」


「ゆ、友里……」


そう、小さく名前を呼ぶことしか出来なかった。


どうしてこの街は、こんな悲しいことばかりが起こるのか。


津堂はなぜ、こんな悲しみばかりを生み出してしまうのか。


目の前の醜悪な化け物を前に、俺は悲しみで顔を歪ませた。


「どうしましたか葵くん。化け物が足を止めています! 今が絶好のチャンスですよ!」


「わかってます……わかってますけど……この化け物は友里なんですよ! 俺と一緒に行動していた仲間の鬼だったんです!」


その言葉に、流石の大塚さんも驚いたようだ。


いや、大塚さんだけではなかった。


俺の声が聞こえた、月影に杏子、そして伊良も驚き、悲しそうな表情に変わったようだった。