東京ルミナスピラー

「おっと危ない!」


その尻尾が俺達に直撃する瞬間、大塚さんが月影の身体に手を回して飛び上がり、俺も空中へと逃れた。


「マ、マスター! どこを触ってるんですか!」


「あ、いやはやこれは失礼! ですが緊急事態ゆえご容赦ください!」


俺達が回避した尻尾は、道沿いにあるビルを容赦なく破壊し、またビルの倒壊が発生した。


「やれやれ、南軍を破壊されるのは遠慮願いたいな。北条! こいつの脚を斬れ! 身動きが取れなくしてしまえ!」


「いや、そう簡単に言いますけどね、こいつの脚はめちゃくちゃ硬いんですよ!」


とはいえ、確かにこれだけ暴れられたら動きを封じなければ、いつまでたっても倒せそうにない。


脚の節を狙うか……それとも付け根から切断するか。


「葵! あなたには全ての物を斬ることが出来る必殺技があると聞きました! 昴の日本刀をも一撃で破壊した技が!」


そう言えば……最近意識的には使っていなかった、一撃必殺があるな。


ハイレベルな戦いになればなるほど、ほんの一瞬の溜め時間でさえ大きな隙となる。


そこから編み出したのが紅散花閃なのだ。


それは、この化け物が相手でも同じことが言えた。