東京ルミナスピラー

その強烈な叫び声が、周囲のビルを震わせる。


高所の窓ガラスが割れ、次々と俺達に向かって降り注いだのだ。


「葵! こっちに! 聖なる護りを! ホーリーウォール!」


それを見て、俺を呼び寄せた月影が細剣を頭上に掲げてそう叫ぶと、剣先から円形に光の壁が発生した。


ギリギリのタイミングで、降り注ぐガラスが防がれる。


「流石は月影さん。聖女と呼ばれているのは伊達ではありませんね」


「おだてないでくださいマスター! それより、この化け物をどうすれば良いのですか!? もう止まらないのでしょう!? ここで倒さなければ、被害が大きくなりますよ!」


月影の言う通りだ。


あの鬼がこの化け物を操ってるとわかっていたら、先にこいつをやっていたのに。


俺の判断ミスだ。


本当にヤバいのは、あの鬼じゃなかった。


「それはもちろん、私達で倒すのですよ。ほら、丁度良いところに、丁度良い援軍が来られたではありませんか」


そう言って、東軍の方を指さした大塚さん。


この騒ぎが伝わったのか、化け物の向こう側でこちらに向かって歩いて来ていたのは……伊良と杏子だった。