東京ルミナスピラー

キンッという、鞘と鍔が当たる音が聞こえ、鬼の首が身体から離れた。


と、同時に岩石の尻尾が鬼の身体に叩き付けられて、肉塊と血しぶきが辺りに飛び散ったのだ。


「嘘……あの子、あんなに。昴が勝てなかったのよ!?」


「葵くんのお母さんは、あの北条恵梨香さんです。そして名鳥順一さんと明さんに育てられたなら、あの強さは納得でしょう」


日本刀を鞘に納めたことに特に意味はない。


何となくというか、こうすれば格好がつくかなと思っただけだ。


「キ、キシシ……お前、とんでもないことをしたな。こいつは東軍でも手が付けられない暴れん坊でよ、俺様が爪を脳に突き刺して操っていたから大人しくなってたのに。もう……止まらないぜ。ユーリに食われて後悔するんだな……キシ……」


負け惜しみか、それとも本当のことなのか、鬼はそう言うと黒いモヤとなって辺りに飛び散った。


こいつが操っていたから大人しかっただって?


いや、それよりももっと気になることを言っていたぞ。


「ユーリ? 友里? まさかな?」


と、俺が目を細めてその化け物を見た瞬間、化け物はまるで超音波のような奇声を上げ、その場でグルグルと回転を始めたのだ。