東京ルミナスピラー

「何が良かったって? 早く逃げるべきだったの間違いじゃねぇのか!? 今からお前は俺の相棒の餌になるんだよ! あの結城とかいう男みたいにな!」


鬼のその声と共に、化け物の脚が次々と襲い掛かって来る。


聖戦の時の矢と同じような、凄まじく速い連続攻撃。


トンファーで受け止めてみるが、その巨体に見合った力で、簡単に身体が吹き飛ばされそうになる。


これは、受け止めるのは得策じゃないな。


右に左にと、化け物の攻撃を回避しながら攻撃を仕掛ける隙を探すが、結城さんを食ったというだけはある。


攻撃の為に踏み込もうとしたら、もう目の前に別の脚が迫っているのだ。


さらに、化け物の攻撃だけではなかった。


小柄な鬼が、化け物の身体をピョンピョンと飛び回り、長く鋭い爪で俺に攻撃を加え始めた。


「キシシシ! これぞ地獄二重爪殺法! 為す術なく死んで行け!」


化け物の脚を蹴り、俺に爪を振り下ろす。


そして素早く俺を蹴って、また化け物の脚を蹴り、俺に攻撃をする。


「いけない! あの技は昴が深手を負った技! 葵! 逃げなさい!」


月影が声を上げたが、その横で大塚さんが月影の前に手を出し、首を横に振った。