「キシシシシッ! お前、お前だよお前! この前、男に守られてたやつだよなぁ! 今日は一人で大丈夫なのかぁ!? 守ってくれる人がいなくて泣かないかぁ!?」
「くっ! 私は負けません! 南軍にこれ以上の被害を出さない為にも、ここであなた方を倒します!」
やけに身長の低い鬼が、醜悪な化け物の上に乗って馬鹿にしているのは……月影。
その化け物というのは、上を向いている巨大な顔から、蜘蛛のような脚が10本以上も生えている気持ちの悪い化け物だった。
しかも、その頭部が月影の方を向いていて、そこにも大きな口があり、さらには小さな顔が無数に正面に付いている。
巨大な顔の顎からは尻尾のような物が生えており、岩石に覆われたそれが振り回されて、ビルが破壊されていたのだ。
「キシシシシッ! 良いねえ良いねえ! あんたみたいな気の強い女をひん剥いて、泣き叫ぶまでめちゃくちゃに犯してやるのがたまらなく好きなんだよ俺は!」
「たとえそうなっても、私はもう二度と屈しません! 何度そのような恥辱を受けることになっても、私は南軍を守ります!」
「キシッ! 顔に似合わず経験済みかよ! 面白ぇ!」



