『聖戦が開始されました。皆さん、頑張ってください』
早朝の聖戦。
始まると同時に東軍側のビルが倒壊し、俺と大塚さんは何事だとそっちに視線を向けた。
聖戦だから、街が多少破壊されるのは仕方がない。
だが、いきなりビルが倒壊するなんてなかなかないことだ。
「まずいですね、昴くんがまだ復活していないのに。例のとんでもない化け物が、南軍にやって来たのかもしれませんね」
「伊良さんや杏子でも止められないのか? 一体どんな強さなんだ」
「下手に戦わず、別の敵を相手する方がいい。あの敵はそういう類の生物なのです。さて、葵くんはどうしますか? 逃げるか、それとも戦うか」
そんなの聞かれるまでもない。
鬼王・黒井を倒して、バベルの塔に行かなきゃならないのに、たかだか化け物の一匹や二匹を倒せないようなら口だけもいいところだ。
「行きます。大塚さんはどうしますか? ついてくるなら、しっかりついて来てくださいよ」
「Good! 素晴らしい回答です。できる限り頑張ってついて行きますので、ご心配は無用です」
「そうですか。それじゃ、遠慮なく」



