東京ルミナスピラー

大塚さんの言う通り、俺にだってわからないのだから考えても無駄だ。


それよりも、情報を得た俺が今、何をすべきなのかが大事なのだろう。


「北軍はある意味安定してる……西軍は内戦状態だけど……結城さんがいない南軍が心配か。大塚さん、月影がどこにいるかわかりますか?」


「月影さんですか。このフロアの一番奥の部屋だと言っておりましたが。この時間にレディの部屋に行かれるつもりですか?」


……時計を見たら6時。


朝なら確かにまだ寝ている時間か。


朝の聖戦が始まる時間が迫っているとはいえ、今から乗り込むのは失礼か。


「そうですね。じゃあ少し待ちましょうかね。騒がれても困りますし」


「では、屋上に移動しましょうか。ここにもレディが眠っておりますからね」


そう言って椅子から立ち上がると、大塚さんは部屋の入り口に向かって歩き出した。


この人は、こんなに細やかな気遣いが出来るから頭がバーコードになったのかなと思いながら、俺も大塚さんの後に続いて廊下に出た。


階段を上り、屋上まで歩く。


寝てばかりいた俺には良い運動だよ。


「私はあなたに興味を持っていました。あの昴くんが、千桜さんが口を揃えて褒めていましたからね。だから、目覚めたら色々と聞いてみたかったのです」