東京ルミナスピラー

「いやいや灯ちゃん、ナイスな一撃だったぜぇ? 俺の活躍も見てくれた? 1回殺っちまえば……フン、どうってことないぜ」


杉村の方も終わったようで、俺達四人はどうにか無事に第一波を乗り切ったようだ。


辺りを見ても、血が飛び散ったような跡はあるけど、俺達に向かってくる北軍の人間はいない。


戦線は、俺達の場所より前方か後方か……どちらかに形成されているのだろう。


「あ、ああ……」


その声に気付き、俺達は声の方を見た。


「是松先生の鞭にやられた人……どうしよう、このままにしておけばいいのかな」


頭蓋骨が粉砕され、中から脳が少し飛び出している。


だけどまだ息があるようで、灯が戸惑うのもわからなくもない。


「冗談でしょ。このまま放っておいても誰かに殺されるだけよ。杉村さんが2人、私が1人、そして灯ちゃんも1人殺してる。葵くん……あなただけよ。誰も殺していないのは」


「なんだぁ? チキンかよ! いや、ピヨだったな。口ばかりのひよっこピヨちゃん。お前が殺せよ。灯ちゃんでさえ殺ったんだ。強制だろうが成り行きだろうがなんだって構いやしねぇ」


舞美さんと杉村、2人の顔は真剣そのもので……俺は足元で唸る男を見詰めて、日本刀を握り締めた。