東京ルミナスピラー

ゴリ松の命を奪えない……でも、鞭を振り上げた左腕に触れたようで、素早く引いたことも相まって、その腕がストンと地面に落下したのだった。


「えっ? えええっ!? わ、私の腕がなくなった! あわわわ! 痛い! 痛いわ! どうしてくれるのよ北条くん!」


ブシュッと血が噴き出して、パニック状態に陥るゴリ松。


「せ、生徒には死ねと言っておきながら、あんたは腕が斬られたくらいで文句を言うのかよ! 冗談じゃない!」


「あんたの命と私の命のどっちが価値があるかを考えなさいよ! 両親に捨てられたガキが私に舐めた口を聞くんじゃ……」


ゴリ松が声を上げ、その本性をあらわにした。


それは俺を怒らせるには十分な言葉だったけれど……どうやら俺以上に怒ったやつがいたようで。


「ばぶべっ!」


次の瞬間、ゴリ松の顔が、高速で回転する金属の輪で真っ二つにされたのだ。


振り返ると、それを投げたのは灯。


灯の風火輪がゴリ松を捉えて……後方に倒れると同時に、光の粒となって辺りに飛び散った。


「はぁ……はぁ……はっ! や、やだ! どうしよう! 是松先生がおかしなこと言うから! だ、大丈夫かな……」