屋上に到着すると、強い風が吹きすさんでいた。
灯の体温を背中に感じながら、強風に吹き飛ばされてしまいそうになる。
「じゃ、偵察するかね。一応周囲の警戒をお願いするよ。イーグルアイを使ってる最中は、私は無防備になっちゃうからさ」
「任せろ雨村。雨が降ろうと槍が降ろうと、俺が全部防いでやる」
「ふん。神谷のくせに頼もしいじゃないのさ。んじゃ、いっちょやるかね」
そう言って目を閉じると、吹雪さんは精神統一をするように話さなくなった。
ここからは吹雪さんに任せればいい。
それまでの間、気分転換のつもりで眼下に広がる街を眺めてみたけれど……違和感がある。
「……杏子さん。何かおかしくないですか? もう夜だってのに、街の灯りがどこにもない」
俺が気付いた違和感はそれだった。
光の壁に照らされて、微かに街全体が明るいものの、人が生活しているとはとても思えない、真っ暗な街が眼下に広がっていたのだから。
「やっぱりおかしいよね。人がいる気配を感じなかったし、今から朝までは聖戦がないから、ゆっくり身体を休める時間なのに……」
東軍と戦い続けた杏子でさえ、おかしいと感じているなら本当におかしいんだろうな。
俺の勘違いなんかじゃなくて。
灯の体温を背中に感じながら、強風に吹き飛ばされてしまいそうになる。
「じゃ、偵察するかね。一応周囲の警戒をお願いするよ。イーグルアイを使ってる最中は、私は無防備になっちゃうからさ」
「任せろ雨村。雨が降ろうと槍が降ろうと、俺が全部防いでやる」
「ふん。神谷のくせに頼もしいじゃないのさ。んじゃ、いっちょやるかね」
そう言って目を閉じると、吹雪さんは精神統一をするように話さなくなった。
ここからは吹雪さんに任せればいい。
それまでの間、気分転換のつもりで眼下に広がる街を眺めてみたけれど……違和感がある。
「……杏子さん。何かおかしくないですか? もう夜だってのに、街の灯りがどこにもない」
俺が気付いた違和感はそれだった。
光の壁に照らされて、微かに街全体が明るいものの、人が生活しているとはとても思えない、真っ暗な街が眼下に広がっていたのだから。
「やっぱりおかしいよね。人がいる気配を感じなかったし、今から朝までは聖戦がないから、ゆっくり身体を休める時間なのに……」
東軍と戦い続けた杏子でさえ、おかしいと感じているなら本当におかしいんだろうな。
俺の勘違いなんかじゃなくて。



