東京ルミナスピラー

「あばばばっ! おぶっ! ぶふぅ! げ、外道が! お前には慈悲という言葉はないのか! あがっ!」


ぐちゅぐちゅと肉を爪でえぐられながらも、緑川が吹雪さんに罵声を浴びせる。


「うるさいね! あんたの物差しで私を測ろうとしてんじゃないよ! 覚えときなよ! 自分が正義だって物差しを振りかざした時、あんたは他人から見たら悪になるんだよ! 振りかざした物差しをどこに振り下ろすつもりだ!」


「そ、そんな屁理屈……ひぎっ!」


小さな悲鳴の後、緑川の動きが止まった。


ズルズルと腹から引き出されるブヨブヨした物を見て、この状況の異常性に恐怖したのかもしれない。


「うえ、気持ち悪い……」


「ど、同感だな。まさか雨村にこんな一面があったとは……」


俺も神谷も、戦闘は出来てもこういうのには弱い。


でもさっき、拷問してみたいって言ってなかったか?


「もう一度聞くよ? 津堂はどこにいる。教えなよ」


「ひ、ひぎっ……津堂がどうして東軍にいるのか、まだわかっていないようだな! なぜ私が、そこの北条葵のことを知っていたか!」


「聞かれたことだけ答えろっての!」


緑川の言葉には全く動じずに、一気に腸を引っ張り出した吹雪さん。