東京ルミナスピラー

「飛び散れ。百花繚乱!」


グッと右手を握るその仕草を合図に、無数のダガーが一斉に俺に襲い掛かる!


回避なんてする隙間がない!


「うおおおおおおおっ!」


恐怖、そして気合いに震えた声を出して、迫るダガーを前に俺は必死に考えた。


もしもこれが実体のない幻だとしたら、どれか一つは本物ということだ。


だけどそれを知る術はない。


全部本物だとすれば、全部叩き落とさなければ大ダメージを負ってしまう。


つまり、どちらにしても全部叩き落とす以外の方法がないということだ!


超高速で迫るダガーの群れを、トンファーと日本刀で防ぎ始める。


一個、二個……叩き落としながらも、俺の身体を掠めて通り過ぎるダガーが何個かある。


傷を負いながらも、俺の神経は徐々に研ぎ澄まされて、どこからダガーが向かって来るのかを感じ取れるようになって来た。


そして、スキルのおかげで攻撃を防げば防ぐほど速度が上がって行く!


時間にして1秒にも満たない一斉攻撃。


捉えた獲物をズタズタに切り刻む、刃が迫る檻の中で、速度を上げ続けた俺は……。


何本かのダガーは身体に刺さり、皮膚を斬り裂いたけれど……全ての攻撃を耐えて、俺はその場に立っていた。