東京ルミナスピラー

PBSを閉じて武器を構えると、緑川もダガーを二本、両手に取り出して腰を落とした。


「それは残念です。では、私にも戦う理由が出来ました」


見るからに、力で押し切るタイプではない。


俺と同じく、速度で相手を翻弄するタイプか。


「この勝負、一瞬で決まるな」


「そうだねぇ。強い者同士の戦いになればなるほど、戦闘時間は短いもんさ。戦い慣れてないやつ同士の戦いほど、ダラダラと時間が掛かる。葵も強くなったってことだね」


背後から神谷と吹雪さんの声が聞こえる。


もちろんそれは、力の差がありすぎても同じことが言えるだろうけど。


「来たまえ。キミの技は私には通用しないというのを教えてあげましょう」


「じゃあ、遠慮なく」


フッと息を吐くと同時に地面を蹴り、低い姿勢で緑川に駆け寄る。


今までになく、超高速のスタートが切れた!


目にも留まらぬ速さで接近し、左手のトンファーを緑川の顔面に振ったが、緑川はそれを見透かしたかのように、同じ速度で後方に飛んで紙一重で回避した。


だけど、俺もこの攻撃で仕留められるなんて思ってはいない。


すぐさまトンファーを振った勢いで身体を捻り、裏拳を放つように右手の日本刀を大きく回して振り抜いた。