東京ルミナスピラー

最初から、俺は灯と二人で東軍にやってくるつもりだった。


だから、どんな強敵と遭遇したとしても、灯をおぶったまま戦う覚悟があった。


灯の為なら何だってする。


それが俺の覚悟だ。


「……まず、名乗ろう。私は緑川秋太。見ての通り、しがない老人だ。キミも名乗りたまえ。紳士的に」


敵を前にしても、無防備にペコりと頭を下げる男性。


よほど自信があるのか、それともただのバカか。


後者であることを祈りたいけど、ここをたった一人で守っていることを考えると、恐らく前者か。


「北条葵。高校1年生だ」


右手に日本刀、左手にトンファーを握るいつものスタイルでそう答えると、男性は小さく頷いた。


「紳士的とは言い難いですが、まあいいでしょう。北条葵……『賞金首ランキング』3位ではありませんか。これは見逃すわけにはいきませんね」


PBSを開いて、驚いた顔になった緑川。


賞金首ランキング……そう言えば、つよさランキングの他にも何個かランキングがあって、賞金首もそのうちの一つだった。


俺がそのランキングの3位だって?


つよさランキングしか見ていないから全く気付かなかった。