東京ルミナスピラー

緑川秋太……どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、つよさランキングで見た名前だ。


蘭子よりも強かったような気がする。


「北軍、西軍、南軍の人間が揃ってここにやって来るということは、狙いは津堂燕飛ですか? それとも池田煌我の方でしょうか? 手広くやっていたようですからね。各方面に恨みを買われていても仕方がない話です」


緑川のその言葉をどう受け止めれば良いのか。


言葉の通りに受け止めるとしたら、こいつは二人のことを知っている。


いや、下手すれば、津堂達を匿っている可能性さえあるということだ。


まさか、東軍に入ったばかりで津堂のことを知っているやつに出会えるとは思わなかった。


「吹雪さん、灯をお願いできますか? 俺がこの男から聞き出します。神谷も吹雪さんも知り合いみたいだし、杏子さんはアホって言われてカッカきてる。だから俺がやります」


灯を吹雪さんに渡して、腕を回して準備運動を始める。


その間、緑川は興味深そうに俺を見ていて、攻撃を仕掛けてくる様子はなかった。


「ここは皆でやった方がいい……けど、あいつが緑川だってわかっててやるなら、その覚悟があるんだね? わかったよ。葵の覚悟、見せてもらうよ」