東京ルミナスピラー

怒りながらも、吹雪さんは俺に力を貸してくれると言っているのか?


今、ここに吹雪さんがいるのは「イーグルアイ」で空から俺を見付けて、「ファルコンダイブ」でやって来たからだ。


広域を調べるのは、吹雪さんは群を抜いて高い能力を持っているから、協力してくれるのはありがたいけど……。


「一緒に行ってくれるんですか?」


「本当にバカだねあんたは。鈍い所も親譲りだよ。名鳥さんの子供で、恵梨香の子供のあんたを放っておけるわけがないだろ。私にとっても息子みたいなもんなんだからさ」


そう言って、俺と灯を包み込むように抱き締めてくれた吹雪さん。


母さん……明母さんとは違う優しさを感じる。


もしもまだ母さんが生きていたら、こんな感じだったのかなと思うくらいに心が安らぐよ。


「……千桜の能力もチートだって思ってたけど、上には上がいるもんだな。一体どこから移動して来やがったんだよ……」


「うん? 蛎殻町公園の近くのホテルかな。結構体力使うから、あんまりやりたくはないんだけどさ」


「蛎殻町公園って……ここから2km近く離れてんのに一瞬で来たのかよ。どうなってんだ今回はよ」


伊良さんほどの人が驚くなんてと思ったけど、伊良さんの実力を俺はまだ知らないんだよな。