東京ルミナスピラー

灯を背負っていて、これを全部回避出来るような速度は出せない!


日本刀やトンファーで撃ち落とすにしても、支えがなくなれば灯が落下してしまう!


と、俺が答えを出すより早く、神谷が俺の前に立ってウォーハンマーを取り出し、石突きを地面に突き立てたのだ。


「うおおおおおおっ! 弁慶ディフェンスッ!」


技の名前が究極にダサい!


そうは思ったものの、俺を包み込むようにして、神谷の周りに虹色の幕のような物が展開された。


そしてそれは、飛来する矢弾を全て弾いたのだ。


名前に似合わず強力なガードスキルだということか。


「ふははははっ! この程度で俺達を倒そうなどとは笑止千万! この神谷銀二を舐めるなよっ!」


弁慶ディフェンスを解き、歌舞伎役者のように大見得を切る神谷。


それに触発されたのか、ビルの上から巨大な何かが降って来る。


あれは……人?


巨漢の男が、右手にハンマーを握り締めて地面に着地したのだ。


その衝撃でアスファルトがめくれ上がり、地面がでこぼこに隆起する。


「ふぅ……随分威勢が良いな。ここが伊良派の領地と知って吠えてるんだろうな?」


その男、白髪で立派な髭をたくわえた、いかにもという雰囲気を持っていた。


スキャンしなくてもわかる。


こいつが伊良なのだろう。