東京ルミナスピラー

予想外の神谷の言葉に戸惑いを覚えながらも、話を聞いていると本当に他のアジトは聞かされていないらしく、神谷自身もそこで、ただ利用されていただけだということに気付いたようだ。


当然、このビルにも実験用の機材はあったけど、千桜さん達に破壊されてそれも今は残骸が残るだけ。


灯を元に戻す手掛かりなど、ここにはなく、俺は改めて東軍に向かうことにした。


「なるほどな。そのお嬢ちゃんがそんなことに……おのれ津堂、どこまでも非道なやつ! 俺はそんな悪事の片棒を担がされていたのか!」


「いや、それはどうでもいいけど、なんでついてきてるんだよ。好きなところに行けばいいだろ?」


なぜか、俺の後をついてくる神谷にそう言うと、神谷は自信満々に答えた。


「だから好きなところに行っている! お前には命を救われた。お前が来てくれなければ、俺はあのまま永久に首を吊っていたかもしれないからな! 大変だったんだぞ。オレンジのハゲが来た時は、悟られてはいけないと死んだフリまでしていたんだからな」


普通なら死んでもおかしくないことなのに、ずっとそれに耐えているなんてどれだけタフなんだよ。


「おかしなやつ。一発ぶん殴ってやろうかと思ったけど、あんたは何も知らないみたいだし、時間の無駄だったな」