東京ルミナスピラー

その想いが王我にも届いたのか、口をポカンと開けて、何か言葉を探しているように目を泳がせる。


「お、お前ら……マジか。あの白い塔のてっぺんに行けば、願いが叶う? マジでそんな都合のいい話、信じてんのか」


「ああ、信じてるよ。少なくともここにいる人はそう信じてる。だから王我、お前が信じなくても俺は全然構わない。俺は、希望を捨てないと決めたんだ」


これ以上、ここにいても何も得られない。


そう思った俺は日本刀を下ろし、小さくため息を吐いた。


「……はっ! はははっ! 面白いじゃねぇかよ! 煌我が何をしようとしてるか知らねぇけどよ、俺もその目的ってのに乗ってやんぜ。何一つとしてあいつに勝てないけどよ、夢くらいあいつよりでかいものを持ってやる」


身体を起こし、バシッと膝を叩いた王我が、嬉しそうな顔でそう言ったけれど……何言ってるんだこいつは。


そんなこと言われて、俺達が素直に「これからよろしくな!」とでも言うと思ったのだろうか。


皆の顔を見回すと、特に接点がなかった吹雪さんを除いて、皆微妙な表情を浮かべているじゃないか。


「僕は、手足を切断されて絞首刑にされたのを忘れていませんからね?」


恨みがましく千桜さんがそう言ったが、その後30分かけて、王我と希澄が弁解を続け、ようやく王我の言い分を受け入れることになった。