東京ルミナスピラー

「へっ。お前ら、煌我達に勝てると思ってんのかよ。あいつは俺と違って天才なんだぜ? 元の世界でもこの世界でも、俺は何一つあいつに勝てなかった。津堂と神谷なんていうやつらと出会って、あいつはさらに強くなりやがった。わかってんだろ? 月影が拐われるくらいなんだぜ?」


「そうだな。生け捕りは殺すより何倍も難しい。それをあっさりとやってのける煌我達が、とんでもなく強いというのはわかるよ。でも、煌我なんかにつまずいていられないんだ。俺達の目的はそんなもんじゃないからな」


笑いながらそう言った王我に、結城さんが答えると、王我の顔から徐々に笑みが消えていった。


何か感じることがあったのか、首を傾げて不思議そうに。


「目的……って、なんだよ。この街全体を支配しようってのか?」


「違う。俺達が目指しているのは、両国にあるバベルの塔だ。あの塔の頂上に行けば願いが叶うって言われてる。俺達は……そこを目指してるんだよ」


強い想いが、俺の口を突いて飛び出した。


そんなことがどうしてわかる。


それはただのお前の希望なんじゃないのか。


なんて言われることは覚悟している。


だけど、俺は母さんを信じる。


「バベル」や「ヴァルハラ」を生き抜いた人達を信じる。