東京ルミナスピラー

二時間後にロビーに集まるということで、俺は個室に入ってベッドに横になることにした。


真っ暗な部屋で、ぼんやりと天井を見上げているだけで、眠気もないから退屈だ。


「葵、入ってもいい?」


そんな中で聞こえた夕蘭の声。


「へっ? あ、ああ……いいよ」


一体何の用があって俺の部屋に来たのかはわからないけど、何か言い忘れたことがあるのだろうか?


身体を起こそうとしたけど、それより早くドアが開いて夕蘭が中に入って来た。


「あれ? 一人? 友里は一緒じゃないのか?」


「どこに行くにも一緒ってわけじゃないし、一緒だと困ることだってあるじゃない?」


そう言いながら、俺が横になっているベッドに腰を下ろした。


「なんかさ、あの日に葵と別れて、クソ親父を追って南軍に来たけど……なんて言うかな。葵の顔を見たら、安心して泣きそうになっちゃったんだ」


まあ、そうだよな。


いくら友里が一緒とはいえ、あれからずっと一人で戦っていたんだ。


そういう感情になってもおかしくはないよな。


「まさか夕蘭がいるとは思わなかったけどね。北軍で人を食う化け物がいるって聞いて、それが友里だと思ってたんだけどな。二人とも南軍にいたんだな」