東京ルミナスピラー

あの場で話していても冷静な判断が出来ないと思われたのか、俺達は一旦、最初のホテルに戻ることにした。


ロビーでソファに腰掛けて、頭を冷やして状況の整理をしようと。


「夕蘭さんの話からすると、篠田さんは煌我と津堂に捕えられて南軍にいる……というのは間違いないな?」


「うん。だから私も南軍にいるわけだからね。でも残念ながら津堂のアジトはわからないってわけ」


「それに関しては、俺の仲間が王我の行方を追っている。可能性は低いが、やつなら知っているかもしれないからね。奇妙だが、目的が一致したわけだ」


結城さん達も夕蘭も、煌我と津堂を追っている。


俺がそれを追う理由は、南軍が元通りになれば、西軍への激しい進行が緩まる。


聖戦という性質上、それは今までとあまり変わらないかもしれないけど、指揮官クラスの人達が自由に動けるのとそうでないのとでは意味合いが大きく異なってくる。


自由に動けないということは、バベルの塔に向かうことも出来ないということ。


後方の憂いがある状態では、前に進むことなど出来ないということだ。


バベルの塔に向かうためにも、津堂と煌我の居場所を突き止めなければならない。


タケさんが囚われているのならなおさら、それは西軍の為にもなるのだから。