~八階~
武器を構えてエレベーターを降り、耳を澄ませながらゆっくりと歩く。
おかしい。
さっきの男達がここにいるのなら、声の一つも聞こえてもおかしくないはずなのに。
結城さんは聞こえているかもしれないけど、俺には全くわからない。
長い廊下に出ると、奥から二番目の部屋の前、誰かが倒れていて、ゆっくりと部屋の中に引きずり込まれるような影が見えたのだ。
こちらに向かって助けを求めるように手を伸ばすその姿に、戦闘では感じることのない恐怖を感じてしまう。
「な、なに……何がどうなってんの? 裸の女がいるんじゃないの? なのになんで……」
そう、きっと恐怖の正体は、この不可解な状況にある。
裸の女が逃げ込んでいて、男達に襲われそうになっているから、女が助けを求めるならわかる。
そして、夕蘭と友里みたいに、鬼が出没する場所で男達が殺されるというのもわかる。
だが、今の状況はどうだ?
そのどちらにも当てはまらない、全く意味がわからない状況なのだ。
「気を張っていろ。何が飛び出してくるかわからないぞ」
音で判断出来る結城さんでさえ、この不可解な状況には恐怖しているのか、額の汗を拭っていた。
武器を構えてエレベーターを降り、耳を澄ませながらゆっくりと歩く。
おかしい。
さっきの男達がここにいるのなら、声の一つも聞こえてもおかしくないはずなのに。
結城さんは聞こえているかもしれないけど、俺には全くわからない。
長い廊下に出ると、奥から二番目の部屋の前、誰かが倒れていて、ゆっくりと部屋の中に引きずり込まれるような影が見えたのだ。
こちらに向かって助けを求めるように手を伸ばすその姿に、戦闘では感じることのない恐怖を感じてしまう。
「な、なに……何がどうなってんの? 裸の女がいるんじゃないの? なのになんで……」
そう、きっと恐怖の正体は、この不可解な状況にある。
裸の女が逃げ込んでいて、男達に襲われそうになっているから、女が助けを求めるならわかる。
そして、夕蘭と友里みたいに、鬼が出没する場所で男達が殺されるというのもわかる。
だが、今の状況はどうだ?
そのどちらにも当てはまらない、全く意味がわからない状況なのだ。
「気を張っていろ。何が飛び出してくるかわからないぞ」
音で判断出来る結城さんでさえ、この不可解な状況には恐怖しているのか、額の汗を拭っていた。



