「……なるほど、津堂と煌我が瀕死の篠田さんを連れ去って、夕蘭さんと鬼……友里はその後を追って南軍に来たわけか」
近くの部屋に入り、おかしな死体がないことを確認した俺達は、ベッドに腰を下ろして夕蘭の話を聞いていた。
「そそ。でも途中で見失っちゃってさ。前に私が捕まってた時に連れてこられたこのホテルに来れば、何か居場所がわかるかなと思ったんだけどね。強姦目当てのバカは来るわ、ろくな情報はないわで、もう移動しようかと思ってたところなんだよね」
俺が死んでから、夕蘭は夕蘭で大変だったんだな。
友里がいるとはいえ、たった一人でタケさんを助けようとしてたんだ。
「流石は篠田さんの娘さんだな。その強さと精神力は父親譲りか。それにしても……この友里という鬼はなんだ? こんなに人に懐く鬼なんて見たことがないが」
それは俺も聞きたいくらいだよ。
友里の頭から手を離すと、不機嫌そうに俺の手を掴んで頭の上に置く。
「もっと褒める。私は夕蘭を守った」
「は、はいはい。いい子いい子」
まるで宗司と蘭子みたいだけど、友里は俺よりも全然年上なんだよな。
それをこんな、子供を褒めるみたいに。
「……うん? ちょっと待て。夕蘭さんと友里は二人でここにいたんだな? だとしたら、聞こえたもう一人の音は……なんだ?」
近くの部屋に入り、おかしな死体がないことを確認した俺達は、ベッドに腰を下ろして夕蘭の話を聞いていた。
「そそ。でも途中で見失っちゃってさ。前に私が捕まってた時に連れてこられたこのホテルに来れば、何か居場所がわかるかなと思ったんだけどね。強姦目当てのバカは来るわ、ろくな情報はないわで、もう移動しようかと思ってたところなんだよね」
俺が死んでから、夕蘭は夕蘭で大変だったんだな。
友里がいるとはいえ、たった一人でタケさんを助けようとしてたんだ。
「流石は篠田さんの娘さんだな。その強さと精神力は父親譲りか。それにしても……この友里という鬼はなんだ? こんなに人に懐く鬼なんて見たことがないが」
それは俺も聞きたいくらいだよ。
友里の頭から手を離すと、不機嫌そうに俺の手を掴んで頭の上に置く。
「もっと褒める。私は夕蘭を守った」
「は、はいはい。いい子いい子」
まるで宗司と蘭子みたいだけど、友里は俺よりも全然年上なんだよな。
それをこんな、子供を褒めるみたいに。
「……うん? ちょっと待て。夕蘭さんと友里は二人でここにいたんだな? だとしたら、聞こえたもう一人の音は……なんだ?」



