東京ルミナスピラー

「彼らは、南軍だけでなく、西軍や北軍に侵入して強い人達を集めています。池田派がこの一帯を支配していた時、あやせくんも見ましたよね? 一定の強さを持たない人達は、奴隷として部下に振舞われる……」


蛎殻町公園で行われていた、あの悪趣味な催しがそうだったのか。


「いや、待てよ千桜さん。強い人達を集めてるって、その池田と津堂ってやつはそんなに強いのかよ。他軍の人間が、そんなやつらに従うとはとても思えねぇんだけどさ」


単純な疑問を宗司がぶつけたけど、その疑問は俺も感じていたことだ。


相手が弱いならまだしも、強い人を集めるなんて。


「人を従えるのに、強い弱いは関係がないんですよ。まあ、ある程度それを実行に移せる実力がなければダメですがね」


「……『魂の鎖』か。装着することが出来れば、所持者の意のままに操ることが出来る、禁断の道具だ」


吹雪さんがそう続くと、千桜さんは小さく頷いた。


「そう。池田煌我と津堂燕飛はある日、手に入れてしまったんですよ。自分達も敵わないであろう、とんでもなく強大な力を」


「勿体ぶらないでくださいよ。話の流れから、月影ですか? その魂の鎖ってやつをつけられたのは。だから結城さん達はどうすることも出来ずに西軍を攻めてる……ってことじゃないんですか?」