東京ルミナスピラー

しばらくして、千桜さんとミモザが屋上に現れた。


結城さんが話をしていたのはこの二人なのだろう。


「もしかして結城さんに勝ったわけ? プリティボーイ最高じゃん!」


「やはりあやせくん達が、探していた『運命の少年』でしたか。まだそうと決まったわけじゃないにしても、そう信じたくなりますね」


渋い顔で頷く千桜さんと、俺と宗司の腕に手を回してぴょんぴょん跳ねるミモザ。


これはきっと、新しいスキル「殺人鬼」の影響が大きいだろう。


対人戦に特化したこのスキルが会ったからこそ、ギリギリ結城さんに届いたのだ。


「千桜さん、南軍で今、何が起こっているか教えてあげてください。全てを知れば、俺達の心強い味方になるかもしれない」


「わたるくん……わかりました。僕が見てきたことの全てを伝えましょう。ですが知れば、引き返せなくなります。西軍にも関係のない話ではないのですから」


うん? 南軍で起こっていることなのに、西軍にも関係があるって?


結城さん達は一体何を知って、何と戦っているのだろう。


「池田煌我、そして津堂燕飛はもうご存知ですね?」


千桜さんがその名前を出した途端、吹雪さんの表情が険しくなったのがわかった。


まさしくピンポイントで名前を出した二人が、千桜さんの口からも語られたのだから。


他軍に渡って不穏な動きを見せているというのは本当だったのか。