東京ルミナスピラー

「いよっしゃあ! スキルを追加出来たぜ! どうする結城さん、休憩した後に俺とやるっすか!?」


「いや、いい」


「んじゃあ……休憩はないけどいっちょやりますか」


ニヤリと笑って、右手にハルベルト、左手にウォーハンマーを取り出した宗司だったが、結城さんは首を横に振って。


「いや、もういいんだ。最初はお前達三人を同時に相手にするつもりだった。それが葵一人にこのザマだ。『運命の少年』か。なるほど、皆、こんな気持ちだったんだろうな」


「な、なんだよそれ」


やる気満々で肩透かしを食らって、見てもわかるくらいに落ち込んでいる宗司。


そんなに結城さんと戦ってみたかったのか。


「いいねえいいねえ、若いってのはそれだけで、無謀な挑戦でさえも勝利することがあるからね。その心意気、私は好きだよ」


「やれやれ。雨村さんのその言い方だと、俺は負ける側か。でも、良い覚悟を見せてもらいました。話しますよ。南軍で何が起こっているかを」


そう言った結城さんは、PBSを開いて誰かに話し掛けているのか、ブツブツと小さな声で呟き始めた。


俺が他軍と手を組んで西軍を攻めている……か。


今の状況を見たら、そう思われるのは仕方がないのかもしれないな。