東京ルミナスピラー

これは……チャンスだ!


幾度となく、色んな武器を見てきた。


タケさんと池田のメリケンサック。


宗司と覆面Qのハルベルト。


そして俺と結城さんの日本刀。


武器のパターンが少ないのか、形状が全く同じなんだ。


つまり、俺の日本刀と結城さんの日本刀は大きさも反りも同じはず!


「うおおおおおおおっ!」


「!? 何っ!」


そう考えた俺は、トンファーを離し、鞘を取り出して。


突き付けられた結城さんの日本刀に被せるように、その刀身を鞘に納めたのだ。


それと同時に突き付けた日本刀が、結城さんの喉元に突き付けられた。


防御行動も間に合わない。


そのまま力を込めれば、喉を貫いていた攻撃。


俺と結城さんは動きを止めて、勝敗が決したのを理解した。


「……葵。見事な戦い方だった。まさかその発想を……昔、俺が使った手を、お前に使われるとは思わなかった。刀の反りが合わなければこう上手くは行かなかったのに、この土壇場でそれを実行する度胸……凄いな」


「反りが合わないはずないじゃないですか。俺と結城さんなのに。目標とする師匠のような人ですよ?」


一体、俺達の攻防は何秒行われたのだろうか。


ほんの一瞬のはずなのに、随分長く感じられた。


これが結城さんや父さん達が見ている世界なら、そりゃあ強いはずだよ。